千田嘉博さんと相方城―思い出アルバム―

創立32年を迎える備陽史探訪の会

創立10年目から、毎年夏に広島県立歴史博物館と共催で「歴史講演会」を開催してきました。

今年で22回を数えた県立博物館での講演会ですが、一番力を入れたのは、中世城郭の研究者の招聘です。福山には相方城という、総石垣造りの山城があって、その石垣を見てもらうのも目的の一つでした。

相方城址

相方城址

相方城の県史跡指定の理由書には「毛利氏の直轄場として石垣が整備された」とあるのですが、我々は納得できず、一流の研究者に見てもらい意見を聞こうと考えたわけです。

平成11年(1999)8月21日には、当時城郭研究者として売り出し中だった奈良大学の千田嘉博さんをお招きし、「中世山城の機能と変遷」と言うテーマで話してもらいました。

相方城址での記念撮影

前列中央のちょび髭の方が千田嘉博さん

相方城址で千田嘉博さんと

翌日、千田さんを案内して相方城跡と、神辺町湯田の要害山城をご案内しました。

千田さんの見立ては、相方城の石垣は伝承通り、「天正年間で良いのでは」でした。

千田嘉博さんが絶賛された要害山城址

千田嘉博さんが絶賛された要害山城址

後から丁重な礼状をいただきましたが、その中では相方城の事には一切触れられず、要害山城跡の遺構のすばらしさを絶賛する言葉だけでした。

千田さんは、今や日本を代表する城郭研究者です。備陽史探訪の会はお招きした方とのご縁はいつまでも大切にしています。

千田嘉博さんと相方城https://bingo-history.net/wp-content/uploads/2019/03/img_1-6.jpghttps://bingo-history.net/wp-content/uploads/2019/03/img_1-6-150x100.jpg管理人事務局だより創立32年を迎える備陽史探訪の会 創立10年目から、毎年夏に広島県立歴史博物館と共催で「歴史講演会」を開催してきました。 今年で22回を数えた県立博物館での講演会ですが、一番力を入れたのは、中世城郭の研究者の招聘です。福山には相方城という、総石垣造りの山城があって、その石垣を見てもらうのも目的の一つでした。 相方城址 相方城の県史跡指定の理由書には「毛利氏の直轄場として石垣が整備された」とあるのですが、我々は納得できず、一流の研究者に見てもらい意見を聞こうと考えたわけです。 平成11年(1999)8月21日には、当時城郭研究者として売り出し中だった奈良大学の千田嘉博さんをお招きし、「中世山城の機能と変遷」と言うテーマで話してもらいました。 相方城址での記念撮影 前列中央のちょび髭の方が千田嘉博さん 翌日、千田さんを案内して相方城跡と、神辺町湯田の要害山城をご案内しました。 千田さんの見立ては、相方城の石垣は伝承通り、「天正年間で良いのでは」でした。 千田嘉博さんが絶賛された要害山城址 後から丁重な礼状をいただきましたが、その中では相方城の事には一切触れられず、要害山城跡の遺構のすばらしさを絶賛する言葉だけでした。 千田さんは、今や日本を代表する城郭研究者です。備陽史探訪の会はお招きした方とのご縁はいつまでも大切にしています。備後地方(広島県福山市)を中心に地域の歴史を研究する歴史愛好の集い