竹ひごタイプ遺物型取器「真弧(マコ)」の改良について
試しに制作してみましたが、動作感がイマイチでしたので、更なる改良を行いました。
これまで問題だったのが、測定部(竹ひご)の動きが場所によって大きく異なっていることで、スカスカの部分もあればキツキツの部分もあるのです。
前回は中央にボルトを増設し、フエルトの厚みを増やしたのですが、結局、納得いく動作感は得られませんでした。同じ構造・寸法で実用化されているマコがあるのですから、根本的な問題は固定部の材質(歪み)にあると思われますが、何とか現行品を改良して実用に持って行きたいところ。
そこで、先日から市販のマコを調べて改良の参考にしようとしたのですが、基本構造が異なっているので、あまり参考になりません…だがしかし、市販版マコをお持ちの当会副会長篠原さんに自作版を評価して頂いたところ、重要なヒントを得ることができました!
逆転の発想で、固定部の歪みを直すのではなく、歪んだ状態で動作感を揃えるのです。つまり、スカスカの部分にフエルトを足せばスカスカはなくなるよねということです。
というわけで、まず最もスカスカな右側中央部にフエルトを足してみます。
使用したのは1mm厚のフエルト。前回、全体に2枚重ねで貼っていますので、3枚目。
まだ足りない感じなので、4枚目、左側にも足します。
まだ足りません…5枚目に。
あちらを立てればこちらが立たず…という感じで今度はキツかった部分がゆるくなり、ここにもフエルトを足すことに。本来はもっと薄手(0.5mm厚ぐらい?)のフエルトを使った方がよかったみたいです。
横からみると、足していったフエルトで木材の歪みが肥大化しています。なお、フエルトの厚みは最小2mm~最大5mmになりますので、場所により3mmの厚さの違いが生じていることになります。
試行錯誤のフエルト増量の結果、実用的な動作感を得ることができました。心なしか竹ひごの並びも安定したような気がします。
参考までに、改良前(1次改良版)。
まだ不満な点がないわけではないですが、現状の改良ではこれ以上は望めそうにありませんので、初号機はこれにて完成にしたいと思います。
しかし、初号器の完成により多くの問題点が炙りだされ、更なる改良の方向性が見出されましたので、機会があれば弐号器を作成したいと思います。
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https://bingo-history.net/archives/5131https://bingo-history.net/wp-content/uploads/2012/08/2012-08-30T21-07-29_1.jpghttps://bingo-history.net/wp-content/uploads/2012/08/2012-08-30T21-07-29_1-150x100.jpg管理人事務局だより真弧竹ひごタイプ遺物型取器「真弧(マコ)」の改良について
試しに制作してみましたが、動作感がイマイチでしたので、更なる改良を行いました。 これまで問題だったのが、測定部(竹ひご)の動きが場所によって大きく異なっていることで、スカスカの部分もあればキツキツの部分もあるのです。 前回は中央にボルトを増設し、フエルトの厚みを増やしたのですが、結局、納得いく動作感は得られませんでした。同じ構造・寸法で実用化されているマコがあるのですから、根本的な問題は固定部の材質(歪み)にあると思われますが、何とか現行品を改良して実用に持って行きたいところ。 そこで、先日から市販のマコを調べて改良の参考にしようとしたのですが、基本構造が異なっているので、あまり参考になりません…だがしかし、市販版マコをお持ちの当会副会長篠原さんに自作版を評価して頂いたところ、重要なヒントを得ることができました! 逆転の発想で、固定部の歪みを直すのではなく、歪んだ状態で動作感を揃えるのです。つまり、スカスカの部分にフエルトを足せばスカスカはなくなるよねということです。 というわけで、まず最もスカスカな右側中央部にフエルトを足してみます。 使用したのは1mm厚のフエルト。前回、全体に2枚重ねで貼っていますので、3枚目。 まだ足りない感じなので、4枚目、左側にも足します。 まだ足りません…5枚目に。 あちらを立てればこちらが立たず…という感じで今度はキツかった部分がゆるくなり、ここにもフエルトを足すことに。本来はもっと薄手(0.5mm厚ぐらい?)のフエルトを使った方がよかったみたいです。 横からみると、足していったフエルトで木材の歪みが肥大化しています。なお、フエルトの厚みは最小2mm~最大5mmになりますので、場所により3mmの厚さの違いが生じていることになります。 試行錯誤のフエルト増量の結果、実用的な動作感を得ることができました。心なしか竹ひごの並びも安定したような気がします。 参考までに、改良前(1次改良版)。
まだ不満な点がないわけではないですが、現状の改良ではこれ以上は望めそうにありませんので、初号機はこれにて完成にしたいと思います。
しかし、初号器の完成により多くの問題点が炙りだされ、更なる改良の方向性が見出されましたので、機会があれば弐号器を作成したいと思います。 <関連記事>
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【自作】新型遺物型取器(マコ)を更に改良しました!管理人 tanaka@pop06.odn.ne.jpAdministrator備陽史探訪の会