市販の遺物型取器(真弧:マコ)を借りることができました。
当会副会長がお持ちのマコの大、小2つをお借りしました。今回は大きい方をご紹介したいと思います。

左が大、全幅は約35cm。右が小、幅約19cmです。
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製品名:プロフィーラー M350型
測定部は幅約28cmで厚さ1mm幅3mmの短冊状の木材が単純計算で約280枚並べられています(正確な本数は数えていません…)。

先端部の10mmは尖らせてあり、最先端で幅1mm(1mm×1mmの長方形)になっていて、分解能1mmということになります。パソコン風にいえば、約25dpiといった感じでしょうか。
そして、当会作成(というより、元興寺文化財研究所佐藤氏伝授)のマコと最も差異があるのが測定部の固定方法で、当会のマコが固定部の片側をプラダンで溝を設けることで横の動きを抑止しているのに対し、市販品は測定部の木材を密着させ木材どうしの圧力で固定しているのです。

このため、写真ではわかりにくいですが、固定部は両面に布(フエルト)が張られています。布の厚みは0.5mm程度でかなり薄めです。固定ネジは表裏左右3ヶ所ずつ、計12本あり、すべて長さ9mmのステンレス製です。

真横から見ると押さえ部分の厚みは後側から前側にやや斜めの形状6mm→3mm)で持ちやすくなっているなど、丁寧な加工です。全体の厚みは固定部6mm×2+フエルト0.5mm×2+測定部3mmで約16mmあります。

上からよ~く見ると固定木材は中央に向かって微妙に盛り上がっていて、中央で+1mm(後側7mm、前側4mm)の厚みなっています。これにより測定部を押さえる力を一定に保っているようです。

収納ケースはビニール製で、ほぼA4封筒(角形2号)サイズです。
なお、この製品は20年以上前のものですが、材質がよいのか現在でも全く問題なく使用することができます。
<関連記事>
【市販版】遺物型取器(マコ)「小」のご紹介~
https://bingo-history.net/archives/5085https://bingo-history.net/wp-content/uploads/2012/08/2012-08-22T18-15-41_2-1024x768.jpghttps://bingo-history.net/wp-content/uploads/2012/08/2012-08-22T18-15-41_2-150x100.jpg管理人事務局だより事務局だより,石造物調査市販の遺物型取器(真弧:マコ)を借りることができました。 当会副会長がお持ちのマコの大、小2つをお借りしました。今回は大きい方をご紹介したいと思います。 左が大、全幅は約35cm。右が小、幅約19cmです。 製品名:プロフィーラー M350型
測定部は幅約28cmで厚さ1mm幅3mmの短冊状の木材が単純計算で約280枚並べられています(正確な本数は数えていません…)。 先端部の10mmは尖らせてあり、最先端で幅1mm(1mm×1mmの長方形)になっていて、分解能1mmということになります。パソコン風にいえば、約25dpiといった感じでしょうか。 そして、当会作成(というより、元興寺文化財研究所佐藤氏伝授)のマコと最も差異があるのが測定部の固定方法で、当会のマコが固定部の片側をプラダンで溝を設けることで横の動きを抑止しているのに対し、市販品は測定部の木材を密着させ木材どうしの圧力で固定しているのです。 このため、写真ではわかりにくいですが、固定部は両面に布(フエルト)が張られています。布の厚みは0.5mm程度でかなり薄めです。固定ネジは表裏左右3ヶ所ずつ、計12本あり、すべて長さ9mmのステンレス製です。 真横から見ると押さえ部分の厚みは後側から前側にやや斜めの形状6mm→3mm)で持ちやすくなっているなど、丁寧な加工です。全体の厚みは固定部6mm×2+フエルト0.5mm×2+測定部3mmで約16mmあります。 上からよ~く見ると固定木材は中央に向かって微妙に盛り上がっていて、中央で+1mm(後側7mm、前側4mm)の厚みなっています。これにより測定部を押さえる力を一定に保っているようです。 収納ケースはビニール製で、ほぼA4封筒(角形2号)サイズです。
なお、この製品は20年以上前のものですが、材質がよいのか現在でも全く問題なく使用することができます。 <関連記事>
【市販版】遺物型取器(マコ)「小」のご紹介~管理人 tanaka@pop06.odn.ne.jpAdministrator備陽史探訪の会