福山市加茂町 北山の歴史と民俗を探る
1993年3月31日発行
芋原への誘い
今回北部という事で、福山市の最北、加茂町字北山芋原を紹介いたします。旧村名は広瀬村と言い、標高412mの高原位置し、14の部落があります。今回はその内の一部落 芋原を中心に訪ねる事にいたします。
眼下に神辺平野を見下すし、遠くには海をへだてて四国連山を見ることが出来ます。春には、日々変る山の新緑に生の力強さを教えられ、夏には木立から来る涼しい風に我を忘れ。秋は又、木の葉の落ちる何かを思い。冬は自然の厳しさを教えてくれます。又、ここから見下す夜景の美しさは、格別なものが有ります…
<目次>
- 芋原への誘い
- スケジュール
- 地図(五万分ノ一)
- 北山の地勢
- 北山の産業
- 鉱山の歴史
- 金が出る!
- 甲山鉱業所
- 古銭入の壷を発見
- 備後の古代
- 備後の国造
- 備後の屯倉(ミヤケ)
- 備後国の成立
- 備後国郷名
- 考古資料
- 北山の伝説
- 大人(オオヒト)
- 魔物の道
- 狐にばかされた
- 狐に盗られた
- タコの文通
- 巨石伝説
- 早春の花―あしび(あせび)
- 北山の中世
- 国衙領安那郡
- 宮氏の支配
- 滝山城
- 志川滝山合戦
- 芋原の中世的地名について
- 近世の北山
- 福島領有
- 水野時代
- 元禄検地
- 中津領となる
- 銀納
- 定引の恩典と義民村田庄兵衛
- 社倉
- 領主奥平家
- 奥平氏系図
- 北山の信仰
- 龍田神社
- 鳥居
- 石燈籠
- 手水鉢
- 随神門
- 拝殿
- 幣殿
- 本殿
- 若宮様
- 火の神
- ミサキ様
- ミサキ信仰
- 社務所
- 吉田家
- 八幡社
- 八幡信仰
- 本地垂迹説
- 荒神信仰
- 宝篋印塔
- 五輪塔
- 時代に様変化
- 地蔵堂
- 地蔵信仰
- 巨石信仰
- 薬師信仰
- 十二仏と大願成就
- 泉蔵坊
- 山の神信仰
- 大山信仰
- 屋敷神
- 石鎚信仰
- 観音信仰
- 地神信仰
- 芋原でも<ふるさとの味>名産品
- 小祠の祭神一覧
- 月ごとの祭(祀)と講のある生活の記録
- 龍田神社の狂歌額
- 龍田神社の秋祭と神儀
- 龍田神社のハネ
- 荒神さん
- 十二神さん
- 道通さん
- 若宮さん
- 雨ヨロコビ
- 社日
- 八幡さん
- 丹下氏邸と井伏鱒二
- 北山の年表
- 地図(一万分ノ一)
注記:印刷により文字の薄い部分を補足する
P.10 最終行
早春に咲く「あしび」は、ここ芋原、種、菅町、四川、加茂など
P.14 最終行
こうした中で備後の城主達は尼子が強くなれば尼子につき