福山の遺跡一〇〇選」より

牧平 悦美

六ツ塚 道の上(北) 南に開口
六ツ塚 道の上(北) 南に開口

この古墳群は、松永湾東部の奥まった丘陵の南斜面(岩田山)に、四〇~五〇基あったと推察される。しかし早くから開墾その他によって開口し、多くが取り壊され、現存しているものも封土を止めず、古墳時代後期の横穴式石室が露出している。

ここを訪ねるには、福山駅前から鞆鉄バス「早戸経由浦崎(満越)行き」に乗り、「園芸センター入口」で下車する。自家用車だと、国道二号線を赤坂町で左折して「農免道路」を園芸センターに向かう。「園芸センター」から約一km西にある「県立少年自然の家」との間に次の古墳群はある。

『岩田二号墳(元禄塚)』

奥行六・一m、幅一・五mの封土を完全に失った横穴式石室が竹林の中にあるが、現在はチェーンが施されて中に入れないため見学は不可能である。

『六つ塚』

道路の右上に二基、左下に四基、がいずれも南に向いて開口している。遺物は多くの須恵器に次いで鉄器があり、木棺の釘と考えられる鉄片一二片、刀剣、馬具、武具類の破片等が出土している。石室(玄室)の寸法は次のようである。
一号墳 奥行二・九m、幅一m、高さ一・三m。
二号墳 奥行六・七m、幅一・四m、高さ一・三m。
三号墳 奥行六m、幅一m、高さ一・四m。
四号墳 奥行九・一m幅一・二m、一局さ一・六mで平面プランは胴張りである。
五号墳 残存奥行一m、幅一・六m、高さ一m。
六号墳 奥行四・五m、幅一・五m、高さ一m。

『四つ塚』

六つ塚から西へ一〇〇m進むと右に標識がある。少し登ると右の小屋の脇に一基あり、そのまま進むと左の畑に三基が東向きに並んでいる。

『西の塚古墳』

四つ塚から更に一〇〇m行くと「祭祀遺跡」「ウォークラリーコース」の標識がある。この道を上って行くと案内板が立っている。南東に開口する横穴式石室は全長五・二m、幅・高さとも一m。須恵器、直刀、鉄滓が出土している。なお、出土品は金江小学校に保管されている。

【藁江古墳群】