2003年02月16日

蔵王山周辺の史跡を巡る(福山市蔵王町)

2003年2月16日発行

蔵王山周辺の史跡を巡る
はじめに

古墳時代から奈良・平安時代にかけては、蔵王山の麓辺りまで海が深く湾入りし、深津高地から現在の宮の前廃寺にかけては、天然の良港として深津市が栄えていた。ここにはおそらく群庁も置かれ、備後国府に往く道が山陽道につながっており、深津市は国府津となっていたと思われる。それは宮の前廃寺跡出土の唐草文の軒平瓦が府中市の町廃寺跡のものと同一で、さらには同市の栗柄廃寺跡のものも同じ型の瓦が使われており、その関連性が想像されるのである。

そのころ中央政府は、山陽道の備えとして今の府中市に「芦田軍団」を置き、さらには海路の押さえとして蔵王山一帯に「茨城」の築城にも着手している。貝塚がある仁伍という地名は古代軍団にかかわる地名であり、その頃には蔵王山頂には烽〔とぶひ〕台も置かれて、多くの兵隊が屯していたのであろう。宮の前廃寺からは、わが夫の安全を祈願して奉納された「紀臣和子女」・「栗柄君」・「軽部君黒女」などの人名入り瓦が12点も出土している。

今日はその蔵王山、深津市、そして茨城などの栄華を偲びながら巡りましょう…


<目次>

  • 探訪スケジュール
  • はじめに
  • 蔵王原遺跡
  • 天神山古墳・千田大迫古墳・千塚古墳群跡
  • 天神山古墳
  • 千田大迫古墳
  • 孝霊天皇行在所遠望
  • 慶満寺[経塚・千人壷・姥捨て山・首切り場所]
  • 宮の前廃寺
  • 深津市
  • 仁伍貝塚
  • 原山遺跡
  • 茨城址附近の地図
  • 茨城址の原山遺跡
  • 薬師堂
  • 医王寺 阿弥陀山(真言宗)
  • 北向きの地蔵さん
  • 蔵王山下城
  • 塩垂れ道
  • サルトロード
  • 上井手川
  • もやい石
  • 惣戸神社
  • 三島大明神
  • 巌山観音
  • 関係年表
  • 図版 1 蔵王原遺跡と出土品
  • 図版 2 天神山古墳
  • 図版 3 千田大迫古墳
  • 図版 4 孝霊天皇行在所遠望
  • 図版 5 宮の前廃寺と出土品
  • 周辺地図

 
 
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